2016/1/14(Sat)総会・学習会を開催しました

  日本スパルティナ防除ネットワークでは、昨年に引き続き学習会を開催しました。当日は降雪で参加者も例年に比べてまばらでしたが、内容の濃い学習会になりました。

 今年は、ヨシ原にヒガタアシが侵入することによって起こる干潟の生態系への影響や、そこに侵入したヒガタアシの遺伝的構造等を明らかにし、「ヒガタアシの国内根絶」について考え、「外来生物の防除と調査の両立について」、「ヒガタアシ群落に形成された生態系に対する防除の影響」、「スパルティナの脅威を市民伝える活動の今後の方向性」などについて討論が行われました。

 

 「外来生物の防除と調査の両立」については、防除が進むにつれて個体が少なくなる中で、効率的な防除や再侵入の防止を検討するための調査を行うことが困難になることについて討論しました。この中では、防除の記録や、さく葉標本の有効性について共有しました。

  「ヒガタアシ群落に形成された生態系に対する防除の影響」については、防除によっておこる生態系への影響についてどのような考え方が必要かについて討論しました。この中では、配慮は必要かもしれないが「元々はない生態系」という割り切りも必要という意見が出されました。

 「スパルティナの脅威を市民に伝える活動の今後の方向性」については、愛知県では現物がほぼなくなり、市民の関心も薄れる中で、スパルティナの再侵入の発見等も含めてどのような方向性が必要かについて討論を行いました。この中では、これまでの活動をしっかり記録し伝えること、また同定ができる人間が育成され、彼らが活動できる環境を作り上げていくことの重要性について共有しました。

 

 参加くださった皆様、ありがとうございました。

 

日 時:平成29年1月14日(土)    14:30~16:40(受付開始 13:45~)

場 所:豊橋商工会議所会議室 401会議室    (豊橋市花田町字石塚42-1)

主 催:日本スパルティナ防除ネットワーク

 

 プログラム;

14:30~14:40 開会挨拶   芹沢 俊介(日本スパルティナ防除ネットワーク 代表 /愛知教育大学名誉教授)

14:40~15:00 発表①    「国内のヒガタアシの防除状況(情報提供)」
                   演  者:花井 隆晃(日本スパルティナ防除ネットワーク)

15:00~15:20 発表②    「梅田川の底生生物・鳥類・植物調査結果」
                   演  者:花井 隆晃(日本スパルティナ防除ネットワーク)

15:20~15:40 発表③     「ヒガタアシの掘削防除により底生動物類はどう変化したのか?」
                   演  者:前原 裕(近畿大学 大学院)
15:40~16:00 発表④    「マイクロサテライトを用いた遺伝子分析 愛知県に侵入したヒガタアシの系統解析」
                   演  者:玉置 雅紀(国立環境研究所)

16:00~16:20 総合討議    「ヒガタアシの国内根絶について」
                   司  会:瀧崎 吉伸(日本スパルティナ防除ネットワーク/豊橋市立高豊中学校)

16:20~16:30総   評  

 

本学習会は「あいち森と緑づくり環境活動・教育推進事業」交付金の交付事業として実施しました。